お散歩は楽しいけど、車は怖い??

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いぬのともだち第1生徒となってくれたまる君についてです。

お散歩は大好きなのですが、車と犬がダメで散歩させるのがなかなか大変だという事で入園されました。実際見てみると、車が目の前に現れると、確かに大暴れするまる君です。

 

犬が車に飛び付きたがる理由は大きく2通りが考えられます。本能的に狩りをしていたDNAのせいで、(特に地面近い所で)早く動く物(車に限らず、自転車、バイク等も)に反応しやすいという説と、そもそもが怖いからという理由です。

 

まる君の場合、観察してみると、自転車に対しては気にはなるものの、大暴れする事はないが、大きく早く動く車に対してのみまるで気が狂っちゃってるように反応しています。また、その最中にお座りマテをしていても飛びつきたがったり、たくさんのカーミングシグナル(Calming Signal、自分と他者を落ち着かせたりするために行う回避のためのしぐさ)が見られ、落ち着いている事がかなり大変そうな様子が伺えます。

おそらく社会化不足で、散歩し始めてから見たことのない巨大で早く動く物を突然経験した事で怖くなってしまったのではないかと推測する次第です。

 

車が怖いまる君には、専門用語では「系統的脱感作」と言いますが、怖い物に対して良いイメージを被せながら、徐々に慣れさせるトレーニングが有効と思われます。※ 系統的脱感作法はすべての怖い対象に使えるわけではありませんので、ご注意を。

今日も頑張ってくれたまる君は後半のトレーニングでは、車が現れても飛びつく事をせず、お座りマテをしていたり、じっと見つめる程度で落ち着いていてくれるようになりました。また来週も頑張ろうね、まる君!

 

いぬのともだちのしつけ教室・幼稚園では、世界中で長年行われてきた犬及び狼に関する研究・実験結果、つまり犬の習性と行動学に基づいて、問題行動の根本原因をわんちゃんの心理から突き止め、改善のソリューションを考案しています。お困りの事については、気軽にいぬのともだちへお問合せくださいませ。犬の行動学の専門家が丁寧に解説いたします!