わんちゃんが自分の尻尾を追いかけながら、唸ったり、攻撃する理由

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わんちゃんが自分の尻尾を追いかけるという行動は問題行動の1つとして知られていますが、追いかける時の状況、つまり自分の尻尾を見ながら唸ったり、攻撃したりしていると医学的問題である可能性が高いです。

 

医学的には部分発作と言います。発作は脳から体へ送られる電気信号が過剰に発生する事で体が異常反応を起こす事を言い、全身にわたって起こる事が一般的ですが、尻尾や足など、部分的に起こる事もあります。この時、体の一部分だけが異常な状態になっているため、わんちゃんは自分の尻尾を自分ではない別の何かと錯覚してしまうわけです。また、部分発作を起こした時の体(尻尾、足など)が自分の意志とは関係なく動いたりしてしまうため、何者かが自分を攻撃しようとしているのでは?と思い込み、唸ったり、噛みついたり(攻撃)してしまうのです。

 

このような症状が疑われた場合には先ずは動物病院に相談に行くと良いでしょう。

そして、治療法として一般的にはサプリメントのような薬物治療が行われるようですが、発作が起こるのはわんちゃんが何かの要因によって興奮したり、緊張したりしている時に起こりやすいと言われているので、普段から興奮度を抑えるようにしてあげるとより効果的でしょう。

 

同じようにまるで尻尾を追いかけるように見えるが、ただ単にクルクル回るだけの行動が見られる場合もありますが、これは嬉しくて、落ち着かず、取ってしまう行動でもありますので、問題行動として結論付ける前によく観察する事が重要です。

 

興奮を抑えるためには、「オスワリ・マテ」、または「フセ・マテ」も有効ですが、症状が起こってしまってからだと遅いので、環境的要因も並行してアプローチしていくと良いでしょう。例えば、興奮しやすい音を立てないとか、興奮しやすい対象(人や犬など)に対しての興奮を抑えるトレーニングを行う等が考えられます。

 

気になるトレーニング方法や、行動学的アプローチに関するご相談は、犬の行動学専門家のいぬのともだちまで気軽にお問い合わせくださいませ。